登記簿の見方
不動産を購入する際や、相続などの
手続きで「登記簿」という言葉を
耳にすることがあります。
しかし、登記簿の見方や内容を
理解するのは、少し難しく感じられる
かもしれません。
本記事では、登記簿の基本的な見方と
読み解き方について、重要な
ポイントを分かりやすく解説します。
登記簿とは?
登記簿は、法務局が管理する不動産に
関する公的な記録です。
これには、土地や建物の所在地、
所有者、抵当権などの情報が
記載されています。
登記簿は主に以下の三部構成になっています:
- 表題部
- 甲区
- 乙区
1.表題部
表題部には、不動産の基本情報が
記載されています。
具体的には以下の項目があります
①所在:不動産の所在地を示します。
土地の場合は町名や字、地番などが
記載されます。
建物の場合は、建物の所在地と
建物番号が記載されます。
②地目:土地の利用目的を示します。
例えば、田、畑、宅地などがあります。
③地積:土地の面積を示します。
④家屋番号:建物ごとに付けられた番号です。
⑤種類:建物の種類を示します。
例えば、住宅、店舗、事務所などです。
⑥構造:建物の構造を示します。
例えば、木造、鉄筋コンクリート造
などがあります。
⑦床面積:建物の床面積を示します。
2.甲区
甲区には、所有権に関する情報が
記載されています。
具体的には以下の項目があります。
①登記の目的:所有権の移転や保存などの
登記の目的が記載されます。
②登記の原因:所有権がどのように移転したか、
その原因が記載されます。
例えば、売買、相続、贈与などです。
③権利者(所有者):所有者の氏名や住所が記載されます。
④登記年月日:登記が行われた年月日が記載されます。
3.乙区
乙区には、所有権以外の権利に関する
情報が記載されています。
具体的には以下の項目があります
①(根)抵当権:ローンの際に設定される担保権です。
抵当権者(通常は金融機関)及び債務者の名前や住所、
債権額などが記載されます。
②地上権や地役権:土地や建物の利用に関する権利です。
③賃借権:不動産を賃借する際に設定される権利です。
賃借人の名前や住所、範囲などが記載されます。
4.登記簿を読み解くポイント
登記簿を読み解く際には、以下のポイントに
注目すると分かりやすいです
①所有者の確認
甲区を見て、現在の所有者が誰であるかを確認します。
これは、物件の売買や相続の際に重要な情報です。
②権利の確認
乙区を見て、抵当権や地上権、賃借権などが
設定されているかを確認します。
これらの情報は、物件の価値や
利用方法に影響を与えるため、
注意が必要です。
③登記の日時
登記が行われた年月日を確認します。
新しい登記がある場合、その内容を
確認することで、最新の権利関係を
把握できます。
④不動産の基本情報
表題部を見て、不動産の所在地や面積、地目や構造
などの基本情報を確認します。
地目が田や畑になっている土地の売買や贈与には
農業委員会の許可や届け出が必要になりますので、
注意しましょう。
司法書士・行政書士西本清隆事務所
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