取締役全員の解任登記は時間を要する
取締役の解任は株主総会の決議において行います。
取締役全員の解任も可能ですが、注意が必要です。
♦取締役１名のみの会社で、その取締役が
この数か月行方不明になっており、
取締役を解任する事案がありました。
株主は別人が全部所有していたので、
株主が取締役を解任して新たな取締役を
選任します。
ただ、取締役全員を解任して、新たな取締役の
就任の登記手続きを選任する場合、登記に必要な
書類が揃っていても法務局はすぐには処理しません。
♦取締役全員の解任は、経営者の総入れ替えを
意味しますが、会社実印さえあれば、
登記の申請が可能になります。
「不正な会社乗っ取り」の可能性もあるわけです。
そこで、取締役全員の解任の登記が申請されると
法務局から会社宛に書面で通知がなされます。
その後、一定期間経過後に何も異議がなければ
役員変更の登記が処理されます。
通常の役員変更の手続きに比べて、７～１０日
処理期間が伸びます。
司法書士・行政書士西本清隆事務所
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