創業融資の際の借入金額を増やす方法

 

事業を始める際に資金を借りやすいのは

日本政策金融公庫ですが、少しの知識の差が

融資を受けられる金額が変わってきます。

 

1.日本政策金融公庫は不動産投資には厳しい

 

日本政策金融公庫は、国が100%の出資をしている

公的な金融機関ですので、融資の方針は政府の意向に

左右されてしまいます。


政府は、「雇用を生み出す」ことを重要視しているので、
雇用を生み出すことが、あまり期待できない融資には

消極的になります。

 

最近某銀行で問題になった不動産投資に関する融資は、

昨年4月から厳しくなってます。

 

それ以前は、返済期間が15年程度の期間ならば融資を

行っていましたが、現在は10年以内の返済期間でなければ

融資を受けることは難しくなっています。


また以前は、不動産投資の収支がマイナスでも、

他の事業で収益がプラスになり、その利益で填補

できれば融資をしてました。

現在は不動産投資の事業単独で収支がプラスに

なっていないと融資を受けるのは難しいです。

 

不動産投資と同じく、この数年注目されている「太陽光発電

に対する融資も厳しくなっています。

 


2
.どれぐらいなら借り入れることができるのか?

 

⑴「新創業融資」を活用する場合、1000万円を超えた金額の

融資を受けることは実際は難しいです。

日本政策金融公庫の支店における決済権限が1000万円

までだからです。

 

それ以上の金額になると、審査が本部担当になるので、

支店の担当者にとっては手間がかかることになります。

月に数十件の案件を抱えている担当者もいますので、

本部審査になるような案件には消極的になります。

 

ですので、融資金額は1000万円に収まることが

大多数になります。

 

⑵ひとつ、借入金額を増やす方法があります。

「中小企業経営力強化資金」を活用することです。

 

中小企業経営力強化資金は、新たな取り組み

(新商品、新サービスの開発」や

「新たな仕組み・システムの導入」)により、

新規顧客の開拓や売上・収益アップを行おうと、

事業計画書を作成し、「認定支援機関のサポート」を

受けた事業が対象となる融資制度です。

 

2000万円を上限として、無担保・保証人無しで

融資を受けることが可能です。

 

「中小企業経営力強化資金」は支店での決済権限の枠が

2000万円になりますので、1000万円を超える

金額でも支店で処理できますので、融資を受けやすく

なります。

 

 

3.融資を受けるタイミングはいつがよいのか?

 

日本政策金融公庫に融資を申し込むタイミングは

創業した直後が一番借入しやすいです。

創業後3か月もすれば、創業してからの実績を

求められます

 

よく「6か月経過すると、創業後の実績で判断される」と

解説してある書籍やサイトもありますが、

実際の取り扱いは3か月経過で、それまでの経営実績を

基に判断されます。

 

創業直後は売上・利益とも芳しくないことが普通なので、

その実績を基に融資の可否・金額を判断されてしまいます。

 

その結果、創業後3か月を超えたタイミングで融資を

申し込む場合、創業時点で融資を申し込む時と比べて、

融資を受けることができる金額が少なくなります。

 

 

※創業融資・各種補助金のサポートを

当事務所では積極的に行っています。

融資を受けたい方・補助金を申請したい方、

お気軽にご連絡下さい。

 

 

司法書士・行政書士西本清隆事務所

住所 〒862-0971
熊本県熊本市中央区大江6丁目4-10
TEL 096-288-0003
FAX 096-327-9215
営業時間 8:00~20:00
アクセス
・県道58号線 白山交差点を北に350m
・熊本市電 味噌天神前駅から徒歩4分